カラー剤は頭皮に強いダメージを与えます

頭皮に強いダメージを与えるカラー薬剤

メーカーは最大の努力をしている

舟橋 成彬
レストルクリニック
所長 舟橋 成彬

ネットでは、よく商品の悪口やメーカーの悪口が掲載されています。
しかしほとんどのメーカーはよく研究もせず殺菌剤や刺激の強い副作用の大きいといわれる成分を配合したりはしません。

たえず安全性の研究を続け、根拠があって処方や配合量を決めているのです。

しかし、使う人全員に100%安全な商品などあり得ません。
個体差、つまり個人個人の特異性や使う環境、使い方などにより「適合しない」人も出てくるのは当然のことです。
(いま遺伝子の研究で「薬が効きやすい、効きにくい遺伝子がある」こと、つまり個体差があることまでわかってきています)

だから知識と経験豊かな専門家が使い施術をおこなっているのです。
そして専門家はたえず関連した情報を収集して「適合しない人をゼロに近づける」努力をしています。


ただ施術をおこなう技術者


かぶれた頭皮

どんな安全性の高い商品でも効き目の悪い人、適合しない人はいます。

まして薬剤を15~25分も髪・頭皮に塗布して放置しておくカラー薬剤の判定を「かぶれるか、かぶれないか」だけの安全性を基準にして判断するのは危険です。

かぶれないまでも「頭皮に炎症や浸潤、むくみ」の症状が出る人はたくさんいらっしゃいます。カラー剤を塗布した段階で「傷み、ヒリヒリ感、しみる」などと訴える人もたくさんいらっしゃいます。

これらカラー剤の薬理面、頭皮にどのような影響を与えているか、毛穴の内部に浸透した薬剤の影響などに関してはメーカーも発表はされていません。

したがってカラー施術をおこなう理・美容師は「かぶれないよう」に施術をおこない、頭皮への影響などについてはほとんど知らないのが現状です。(知らされていない)


カラー剤に含まれている数種類の界面活性剤


かぶれた頭皮

カラー剤を髪の硬いケラチン内部まで浸透させるために、浸透剤として数種類の界面活性剤が配合されています。

浸透作用のある界面活性剤は髪の内部に浸透するだけでなく、頭皮や毛穴の内部まで浸透し角質を染め毛根部位まで達しています。

髪や頭皮に付着した界面活性剤はシャンプーなどで除去できますが、毛穴の内部に残留している界面活性剤は除去できないため長い期間残留して影響を与えていいます。

浸透作用のある界面活性剤は細胞膜の内部まで浸透して細胞を弱らせダメージを与えるため、抜け毛が多くなる、毛が細くなる、毛の寿命が短くなるなどの影響が出てきます。


認識不足の技術者によるカラー施術の危険性


残留している毛穴

現段階のカラー剤による施術方法では、上記のカラー剤の危険性と浸透性を認識してカラー施術をおこなう理・美容師と、それらのことを知らずにただカラー施術をおこなう技術者では、ダメージ度に大きな開きが出てきます。

だから薄毛・細毛が不安な人はできるだけ「安いだけのカラー」はしないほうがいいのです。
また、かぶれやすい人やアレルギー体質の人もおなじです。

理想は、カラーの薬剤が頭皮や毛穴に与える影響、残留することで受けるダメージなどの知識がある理・美容室にカラーしてもらえば、ダメージが少なくて済みます。

薄毛・細毛になれば髪は傷みやすくなり、トリートメント、スタイリング剤、育毛剤、ウィッグなどの「これからかかる費用」を考えれば、すこし料金は高くてもきちんとケアしてくれる理・美容室でカラーをすることをおすすめします。


薄毛・細毛の発症と進行


残留している毛穴

カラーで毛が細くなり、薄毛・細毛になったと訴える相談者は増えています。カラーによる抜け毛、損傷毛、毛質の悪化など、「カラーが悪い」と思い込んでいる人はたくさんいらっしゃいます。

本当は「薄毛の原因は最低でも6つ以上が複雑に絡み合って発症し進行する」ため、カラーだけでおこるということはありません。しかし薄毛・細毛のきっかけになっていることは事実です。

普通のカラーは危ないと「ヘナ」でカラーする人が増えていますが、ヘナカラーも「まがい物」が多く、危険をはらんでいるのでおすすめできません。(よくお調べ下さい)

いま頭皮に安全性が高く、多くの薄毛・細毛の人に施されている「RSTカラーシステム」を勉強する理・美容師が増えてます。しかしまだまだコストが高くつくということで導入しない理・美容室もたくさんあります。


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