頭皮の悪化
1.毎日のシャンプー
感触を優先させたシャンプー、症状にあわない使い方
2.リンス、トリートメント
目的や症状、体質にあってないトリートメントは毛質も悪くします。
3.スタイリング剤
髪の表面だけをよく見せます。
髪質が悪くなり育毛環境を悪化させます。
4.皮脂を除去しすぎる 洗いすぎる
防御力が低下して頭皮の育毛環境が悪化します。
常在菌の異常繁殖。
5.カラー、パーマ、縮毛矯正
薬液、界面活性剤などによる頭皮・毛穴へのダメージ、毛の寿命が短くなります。
カウンセリング
カラーがきっかけになり薄毛がはじまることもありますが、薄毛の原因はカラーだけでなく最低でも6つ以上の原因が複雑に絡み合って発症し進行しています。
複数の原因が長い期間かけてゆっくり薄毛・細毛を進行させるのに対し、カラーは頭皮や毛穴に強いダメージを与えて進行を早めてしまいます。
だから理・美容室では、カラーの前に頭皮の状態などをよくチェックしてほしい。
状態の悪いときはカラーを中止するか、事前の頭皮ケアをしてからカラーするようにしてほしい。
頭皮が弱っているほどカラーのダメージは頭皮に大きな影響をおよぼします。
後遺症も長い期間残りやすく、回復も遅くなります。
薄毛・細毛
薄毛は「結果」であり、その原因は全身に及んでいます。
その人の生活環境、仕事の内容、食事の傾向、人間関係、衣服などいろいろな要因が関係しておこっています。
つまり薄毛・細毛は生活習慣症候群の1つでもあるのです。
例としてAさんの場合
血圧が低い、冷房の強い職場、座ったままの職種、同僚と意見が合わないストレス、外食が多い、風呂はシャワーのみ、冷えのぼせの体質、アレルギー体質、ダイエット
これだけのマイナス要因がすこしずつ影響しあって育毛環境を低下させているとき、カラーやパーマなどの強いダメージが加わって発症することが多く、進行を早めています。
だから「カラーで薄毛になった」と訴える人が多いのです。
施術
39年も薄毛・細毛を改善するために研究し努力していますが、「感触もいいし頭皮にもいい」成分はそれほど多くありません。
あるにはありますが「すごく高価」なので、高い商品になってしまうので数多くは売れません。売れないから作らないのです。
消費者が「感触、使い心地」で商品を選ぶため、メーカーは感触を優先させた商品をつくることになるのです。
健康な頭皮、薄毛になりにくい体質の人は、じぶんの好みの商品を使ってもいい。
しかし薄毛・細毛が気になる人や薄毛・細毛を改善したい人は、感触より「頭皮の育毛環境を改善する」ことを優先させた商品」を使うようにしたい。
たとえばトリートメントをすこしガマンして使わないようにすれば、髪は1ヶ月に約1cmずつよくなっていき、薄毛・細毛の改善速度も速くなります。
髪の専門家、お客様の髪の健康を護らなければならない理・美容師は、頭皮や髪の生育にいいヘアケア商品を使ってほしい。