ヘアサイクル
現在まだ髪があるからと安心してはいけません。
いま生えている毛の寿命が「何年」の毛かを知る必要があります。
頭皮の育毛環境が悪化し老化することで「太く健康な髪」が作れなくなります。その結果、髪は傷みやすく作られ、髪の寿命は次第に短くなっていくのです。
とくにカラーやパーマなどの薬液のダメージで、毛の寿命は急速に短くなっていき、すぐ損傷するもろい毛しか作らなくなります。 そのため、やさしいシャンプーでもダメージが強く髪に現れることになるのです。
ヘアサイクル
毛穴から毛が抜けると、次の毛が生えてくるのは120日くらいたってからで、その間は毛穴の中で成長しています。
休止期にある髪の割合はある程度決まっているが、頭皮の育毛環境が悪化すると「成長期は短くなり」退行期や休止期間が長くなっていきます。
このように、「カラーなどの薬剤がいろいろな方面で影響を与えている」ので、次第に毛は細くなり寿命も短くなり、 やがて本数が減り、薄毛・細毛になっていきます。
だから「まだ髪はたくさんある」と安心してはいけませんし、「カラーしても影響は見えない」と安心してもいけません。
毛の短命化は目に見えないが毛穴の中では静かにゆっくりと進行していくのです。
生え際のまばら
毛髪は1年で約13cmほど伸びています。(1ヶ月に約1cmほど)
しかし、頭皮の育毛環境が悪くなると細胞分裂が低下して伸び率も低下し0.3~0.7cmくらいしか伸びなくなります。
とくに前額部の生え際の毛が伸びなくなります。そのため、「前髪が作れなくなった」と訴える女性もたくさんいらっしゃいます。 これは、生え際だけでなく頭皮全体の育毛環境が悪化していることを現しています。
頭皮を回復させると「毛の伸びが回復する」が、まず薄毛・細毛でない部位の頭皮の毛がよく伸び、やがて脱毛部位の毛もしだいに伸びが回復していきます。
髪の色の違い
界面活性剤の影響で頭皮の毛の製造機能が低下し、老化が進行すると「毛の粗造化」が進行します。 その結果、シャンプーなどですぐ傷む毛しか作れなくなるのです。
この粗造化した頭皮の部位から生えてくる毛は、健康な部位の毛と微妙に色が違います。さらに損傷し始める部位が根元に近くなっています。
また健康な部位と比較して、毛先のチリ付きやよじれが大きいのです。
これによって、すぐ頭皮のどこが弱りかけてきているかを判別できます。
だからカウンセリングの勉強をした理・美容師は、お客様の髪を見て薄毛・細毛の進行度を推測できます。
そしてどの部分が弱ってきているかで未来を予測することができるのです。
髪は内根鞘皮という筒状の組織でしっかりつなぎ止められています。(髪の固着力)
しかし、カラーなどの薬剤やヘアケア商品の中の界面活性剤などにより、 角化「細胞が死んでしまう」または不全角化により、固着力が低下して少しの力で抜けやすくなります。
アレルギー体質の特性として「細胞が剥がれやすい」ため、内根鞘皮が毛根に付着したままスッポリと抜けてしまうのが 「剥離性の広汎性脱毛」といわれる症状です。
これは肉眼でも見えるので、抜け毛を観察して毛根部に白い物が付着しているようであれば、その割合が多いようであれば、薄毛・細毛は急激に進行します。